特集 在宅リスクマネジメント
特集2
【座談会】何がリスクなのか,どんな対策を必要としているのか
川村 治子
1
,
清崎 由美子
2
,
沼田 美幸
3
1杏林大学保健学部保健学科
2医療法人財団石心会訪問看護ステーション統括所
3セコム在宅医療システム(株)セコム江東訪問看護ステーション
pp.452-464
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901322
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本誌 訪問看護におけるリスクマネジメントをテーマにしてお話し合いいただきますが,きょう,特に川村先生に加わっていただいたのは,先生が1999年4月から厚生科学研究補助金による「医療のリスクマネジメント構築に関する研究」で,1万例以上の看護のヒヤリ・ハット報告を分析されたご経験をお持ちだからです。この膨大なデータから得られた成果の一部は,弊社発行の『書きたくなるヒヤリ・ハット報告―体験から学ぶ看護事故防止のツボ』にまとめられておりますので,興味のある方はぜひそちらをご覧いただきたいと思います。
ただ,この調査研究のデータは病院内に限定されております。在宅療養の場が広がりつつある中できょうお話し合いいただくテーマには,川村先生も強い興味をおもちで,この鼎談へのご協力をお願いしたときには,2つ返事でご快諾くださいました。つまり,きょうのお話し合いは,現場から研究者に何かをたずねる一方通行という形ではなく,自由にご討議いただく中から,この鼎談をきっかけにして,新しい研究へと発展していくような,そんな期待も込めています。
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