特集 医師臨床研修必修化は病院に何をもたらすか
【座談会】医師臨床研修必修化は病院に何をもたらすか
尾形 逸郎
1
,
岸本 晃男
2
,
原田 研介
3
,
星 北斗
4
,
大道 久
5
1医療法人社団河北総合病院
2東京都医師会病院委員会・松江病院
3日本大学医学部小児科学教室
4社団法人日本医師会
5日本大学医学部医療管理学教室
pp.470-477
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903549
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大道(司会)本日は「医師臨床研修必修化は病院に何をもたらすか」というテーマで4人の先生をお招きし,お話を伺いたいと思います.
医師の臨床研修制度は昭和43年に,いわゆるインターン制度に代わるものとして導入されました.この研修制度は努力規定で,医師国家試験合格後2年間研修に努めるものとするという法的な規定の下で今日まできました.しかし,この制度も時代の要請に応えるものとは言えなくなってきており,時代にふさわしい医師を養成する上では新しい臨床研修制度が必要です.具体的には,医師となった者は必ず所定のカリキュラムに基づいた研修を受けて,国民の要望に応え得る能力を身につける必要があるということで医師の卒後臨床研修の必修化という流れが生まれました.
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