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BOAI法
高野 敦
1
1青森厚生病院婦人科
pp.648
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922309
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BOAI法とは
Balloon occluded arterial infusionの頭文字をとったもので,骨盤動脈撮影の際に,Seldinger法に準じて両側大腿動脈よりカテーテルを刺入する訳であるが,この際に挿入するカテーテルはdouble lumen occlusion balloon catheter(7Fr., ME-DITECH,膀胱への留置カテーテルで使用するフォーリーカテーテルとほぼ同じ構造になっている)で,Y字形の注入口の一方より蒸留水を注入すると,尖端部が脹らみ,その末梢の動脈血流が遮断される仕組となっている.
このカテーテルをX線透視下で両側の内腸骨動脈まで挿入し,さらに上殿動脈の分岐部より末梢まで到達せしめ,ここで血流を遮断して,他の注入口より制癌剤を30分位かけて注入する.これにより,注入した制癌剤が子宮に長時間高濃度に留まる訳で,単に動脈注入した場合より実に8〜10倍の薬剤効果か期待できる.
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