連載 こんな時のカウンセリング・2
告げるべきか,黙しているべきか—癌患者太田さんの場合
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.504-507
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922277
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東北地方のS公立病院に勤める3人の看護婦さんが,患者の太田さん(仮名)のことではるばる相談にみえたのは,1986年1月のことでした.
「太田さんは自分が癌であることに気付いているようなのですが,私たちは怖くてどう対応したらよいのか分からないのです.知らせた方がよいのではないか,いや,希望を持ち続けさせてあげねばと,2つの思いの間で揺れ動くのです」
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