グラフ
札幌・林産婦人科のいきいきマタニテイ,いきいき出産
八木 保
,
本誌
pp.449-452
発行日 1986年6月25日
Published Date 1986/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206887
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今,出産は明らかに変化をとげつつある.若い妊婦や母親は,妊娠・出産・育児に対して昔の女性がもっていたような義務感を含んだストイックな姿勢で臨んではいない.一生に一度か二度の大切な人生のヤマ場を,自分のものとして前向きに取りくもうとしている。お産をプラスの体験にもっていくのもマイナスの思い出としてしまうのも,自分のかまえが大切なことをよく知っている.
そうした若い世代の心の動きを知っているのは,やはり地域の第一線にいる開業ドクターなのかもしれない。産科医療者に要請されているさまざまな妊産褥婦の希望を,固定した先入観なしに柔軟に対応していく姿に接すると,生活をもった人間にサービスを提供していることがしっかりと伝わってくる.
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