巻頭言
キングコングは友達だ
仲地 宗幸
1
1株式会社NSPキングコング
pp.498-499
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200422
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私は沖縄県沖縄市で焼肉屋と漁業を福祉事業(就労継続支援A型とB型の多機能事業所)として展開しています。今回は非常に格式高い雑誌の巻頭言ということでいつになく緊張していますが,現在行っていることについてと今後の福祉事業のあり方について生意気なことを書かせてください。
「焼肉パラダイスキングコング」(以下,キングコング)は今年で21年目を迎える焼肉バイキングの店で,ファミリー層を中心に週末は大勢のお客さんでにぎわう人気店です(自分で言っちゃいました)。週末は,と書きましたのも皆様のご想像どおり,平日の昼間は客数が少なく,いくら人気店と言えども経営的にはきつい状況が続いています。また慢性的な人手不足や,アルバイトが多いため定着率が悪いという課題が続いており,4年前から「お客さんも従業員も大切にできる企業に」という合言葉のもと,さまざまな立場の方と共に働く環境づくりを行ってきました。さまざまな立場とは,障がい者,定年退職後の方,高校進学していない若年者,刑余者,小さいお子さんがいるシングルマザーなどで,そういった雇用に結びつきにくい方々と共に働く中で生まれる相互理解というのは企業の文化を育むと考えています。
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