特集 再び外来へ—看護の継続性を支えるもの
精神科における看護の継続性を考える—中間施設の立場から
森 千鶴
1
1東京都立中部総合精神保健センター
pp.883-887
発行日 1988年9月1日
Published Date 1988/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922083
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精神障害者に対するリハビリテーション看護は,精神障害者を病院から退院させるだけではなく,社会の中でその人らしく自立した生活を営めるようにするための援助や,社会の中での生活を支えるための援助体系作りをすることである.
そのためには,精神障害者を取り巻く様々な人々と連携を取り,看護の継続性を孝えていくことが重要である.筆者は,精神障害者のリハビリテーション活動を行なうための社会復帰医療施設に所属している.ここでのかかわりを通して精神障害者の多くは,社会へ適応するのにかなりの時間を要し,また自立に伴う種々の困難や不安を抱えているため,多くの援助を必要としている実状を知った.これらの問題を解決していく中で,次のようなことを実感している.
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