特集 患者が守る?患者を守る!—患者に対する病院規則と看護の役割
入院案内作成を通してみた病院規則の振り返り
寺島 敏子
1
,
青柳 真弓
1
,
村田 千寿
1
1諏訪赤十字病院看護部
pp.576-581
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922011
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1982年,木村利人,岡村昭彦の両氏によるバイオエシックスの講演を当院において行なったことがある.これが1つのきっかけとなり,引き続き翌年3月から1984年4月までの1年間,月に2回の割合で,岡村氏を中心にして自主ゼミを行なった.これに参加したのは新卒から婦長までバラエティーに富むキャリアの院内の看護婦有志22名.このほかに8名のオブザーバーと,さらに他施設や遠方からの参加者が加わることもあった.
社会はめまぐるしく動いており,私たち医療職もその動きと無縁でないことは言うまでもない.その中で,私たちが来るべき21世紀の医療・看護に向けてどう進んでいけばよいのかを広い視野に立って探ろうというのがこのゼミの目的であった.医療という狭い世界に閉じこもりがちな私たちに岡村氏が知的刺激を仕掛け,有志の看護婦たちがそれに応じたということにでもなるのであろう.
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