特集 病院トップマネージメントを考える
私の総婦長体験を振り返って
寺島 敏子
1
,
木村 千枝子
2
,
細井 恵美子
3
,
前田 マスヨ
4
Toshiko TERAJIMA
1
,
Chieko KIMURA
2
,
Emiko HOSOI
3
,
Masuyo MAEDA
4
1諏訪赤十字病院看護部
2東京日立病院
3京都南病院
4東海大学医学部附属病院
pp.136-141
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208235
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私の行ってきた看護管理
看護部長就任の経緯
看護婦,専任教師,教務主任と学校勤務15年目の昭和40年に現在の看護部長に任命された.生意気のようであるが,正直言って私は看護部長という職は余り好まず,この職を受けるについては,少々迷った記憶がある.しかし現在の名誉院長(当時院長)の佐藤元一郎先生に説得され,少なくとも3年はやらなければと心に決め引受けた.しかし今振り返ってみると後わずかで看護部長になって20年の歳月を迎えようとしている.当時は若さのためか,世情に疎かったためか,就任の挨拶の際「日本一の病院に,そして日本一の看護を実現しよう」と看護職員に誓ったことを昨日のように思い出す.世はまさに高度成長時代,また全国的に嵐のごとく吹き荒れた病院ストもようやく少し落ち着いたころであったが,今振り返り前近代的な医療体制の中でしかるべくして起きたストであったかもしれないとも思う.
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