特集 患者が守る?患者を守る!—患者に対する病院規則と看護の役割
病院規則と実際の運用における問題点
鈴木 恵子
1
,
奥原 由美
1
,
大水 美名子
2
,
矢吹 征子
3
1東京慈恵会医科大学附属柏病院外科病棟
2東京慈恵会医科大学附属柏病院手術室
3東京慈恵会医科大学附属柏病院
pp.553-557
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922007
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はじめに
人間は,この世に生まれた時から,24時間の繰り返しをしながら成長し,自然・文化・社会等の環境の中で生活している.それは,空間的なもののあり方が時間とともに変化していくことであり,各々が家族や周囲の人々と社会関係を営んで固有の生活をしているということにある.
その変化している時の中のある時点で,健康に乱れを生じ,自分の力で調整できない状態になった時に初めて,“社会力”を必要とする.それには,休息をとったり,薬剤を使用したり,病院で治療を受けたりすること等がある.更に,入院治療が必要とされた時には,毎日の生活の場が病院という限られた空間になる.
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