特集 飲ませる看護,飲ませない看護—与薬業務における看護の役割
飲食物・嗜好品と医薬品の相互作用
古泉 秀夫
1
1国立病院医療センター薬剤科
pp.1183-1189
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921873
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相互作用とは
“鰻と梅干”,“蕎麦とタニシと柿”あるいは“焼酎と冷奴”など,種々の食物同士の食べ合わせによって,人体に悪影響が出るなどという話を耳にしたことがあると思う.これなど言ってみれば相互作用の1種で,250年前に発表された貝原益軒著『養生訓』には多くの報告事例がみられるとされているが,実際にはなんら具体的な影響はないというのが最近の知見(?)のようである.
ところで医薬品の場合の相互作用の定義として,次の報告がされている.
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