連載 西村かおるの訪問看護留学記—英国編・3
いよいよ,お待たせ!ブライトンからの第1報
pp.306-309
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921678
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ブライトンといえば,あの“ミミズの……”
ロンドンから列車で約1時間,フランス側に下がった海ぎわに私が半年間学校に通うブライトンがある.日本を発つ前の私のブライトンの情報といったら,ミミズの早歩き(?)世界大会が開かれる所,捕鯨に反対して日章旗が焼かれた所,サッチャー暗殺の爆弾事件があった所,とさんざんだった.一体どんな街なのだろう,とバスで初めて街に入った時,窓から必死で見つめる.
海に向かった坂道にビッシリと石造りの家々が並び,カモメが鳴きながら頭の上を飛び回る様子は,サンフランシスコのようだと思った.それが第一印象である.街の真ん中には今にもアラビアンナイトのじゅうたんが飛んできそうな,キッカイな建物が建っており,それはジョージ4世が時折住んだパビリオンということだった.その横をバンク少年・少女がカッポする.うーん,さすがにミミズの世界大会の場所.
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