PROFILE
—阿達 和子—『人形狂言』で精神障害者の社会復帰を—「今まで何一つしゃべらなかった人が口を開いてくれるんです」
pp.57
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921617
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「私は墨田区でも熊谷でも多くの友人を戦争で亡くしました.だから“人が生きる”ということに非常に関心がありますし,感動も覚えるのです」
豊島区にある都のBランクの精神障害者の作業所である〈長崎リハビリハウス〉で,阿達さんは常に“生きる”ということを念頭に置いて指導にあたっている.自宅や病院から通ってくる人たちは,平均11,2名.ほとんどの人が何十回という入退院の繰り返しの経験者.「でも,ここに通うようになってから入院した人は少ないですね」
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