特集 災害!その時ナースは—看護と防災体制
新生児搬出具あれこれ
本誌編集室
pp.1384-1385
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921591
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災害発生時,看護婦が真っ先に考えねばならないことは患者の安全確保であろう.さらにその中でも,自力で移動できない患者の搬出は常に急頭に置いておく必要がある.そして,自力で移動できない患者の代表とも言えるのが新生児ではなかろうか.
本誌では,今回の特集‘災害!その時ナースは……’の取材をしている中で興味深い話を耳にした.外国の病院の話だが,災害時に新生児を1人で10人以上も運び出せる搬出具があるというのだ.調査の結果,これはオーストラリアの某病院で作られたもので,カンガルーにヒントを得たのか,ポケットのたくさん付いたベストのようなものだった.ただ残念ながら安全性に信頼が置けないとのことで,ここに紹介することはできない,その代わりと言ってはなんだが,日本の病院に備えられている各種の搬出具を紹介し,参考にしてもらいたい.
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