DECISION MAKING IN NURSING こんなとき、あなただったらどうします?・12
‘援助’と‘強制’を取り違えてはいないか—自立へのリハビリテーション看護を考える
萩生田 千津子
,
冨永 福己
1
,
長谷川 美津子
2
,
村松 静子
3
1国立療養所村山病院第7(脊損・頸損)病棟
2東京看護学セミナー
3在宅看護研究センター
pp.1330-1333
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921580
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萩生田さんは2児の母親である.元文学座の俳優1982年の夏に自動車事故で頸髄を損傷し,地方の中核病院,首都圏の大学付属病院,そしてリハビリテーション病院と,3つの異なるタイプの病院での闘病生活を体験した.生死をさまよう状態から脱して,1年後には車イスで病院を退院,現在は見事に社会復帰されている.
彼女の名刺には“車イス女優”と記されている.体全体で表現する道は断たれても,声と表情はふつうの人とは違って,やはり鍛えてきた人独特の輝きがある.障害者用に改造した車を駆って,声優や朗読の仕事にと忙しい毎日を送っている.
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