特集 家族の想い
看護婦として,娘として父を看取って
長尾 美和子
1
1鳥取大学医学部付属病院放射線科病棟
pp.1245-1249
発行日 1986年11月1日
Published Date 1986/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921563
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はじめに
父は胃癌で発病後1年2か月で他界した外科で胃全摘,食道下部切除,食道腸吻合術を受け,退院後7か月で再発,経口摂取困難となり,私の勤務する大学病院放射線科へ入院し,3か月後に死亡した.そこで私は看護婦と家族という両方の立場を同時に体験した.今まで他人事として受けとめていた末期癌の看護を肉親を通して経験した.看護婦と家族の両方の立場から,患者と医療,家族の想いについて述べてみようと思う.
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