ここまできた日本の医療・21
培養皮膚—塩谷 信幸・北里大医学部形成外科教授,吉里 勝利・同助教授に聞く
pp.1204-1207
発行日 1986年11月1日
Published Date 1986/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921554
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培養皮膚概念の起源
──最近,重症熱傷患者本人のわずかに残った正常皮膚を培養して,それを本人に再移植するという培養皮膚を使った治療法が注目されつつありますが,培養皮膚の開発はいつごろから始まったことですか.
吉里 培養皮膚のアイディアそのものは,かなり以前からありました.それが最近の細胞培養法の進歩に伴って現実のものと考えられるようになってきたのです.特にMITのGreen教授らによって開発された表皮細胞の大量迅速培養法は,この分野に大きな影響を与えることになりました.
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