NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・38
キング看護理論を読む[1]—『看護の理論化』から『看護理論』への軌跡
舟島 なをみ
1
1聖母女子短期大学
pp.288-289
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923201
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アイモジン・キングは,ミズーリ州セントルイスのセントジョン病院付属看護学校を1945年に卒業した.その後,セントルイス大学および大学院修士過程で学び,さらにコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで博士号を取得している.そして,様々な組織で活躍後,現在はフロリダ州の南フロリダ大学で看護学部の教授として活躍中である.
キングの名が日本に広く知られるようになったのは,1976年,著書『看護の理論化』(Toward a Theory for Nursing,杉森みど里訳,医学書院刊)が出版されて以来のことである.そして,今回取り上げる『キングの看護理論』は,1981年に原著が出版され,1985年に日本で訳本が出版されて以来,数回,様々な雑誌において解説されている,しかし,そのいずれもが,キングの看護理論を導いた「力動的相互行為システム」にその中心を置いており,この看護理論そのものである「目標達成理論」に焦点を当てているものは少ない.
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