NURSES' VIEW
リハビリテーションは心と心のふれ合いから!—老人の生活リハビリテーション講座を受講して
大谷 靖子
1
1初富保健病院
pp.745
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921456
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老人は,いったん病気になると急速に運動機能や生活機能の低下を来してしまいます.その結果簡単に寝たきり状態になります.老人への治療は,臓器病変に対して対応するのではなく,身体的のみならず社会的な面も含めた全人的医療としてとらえることが重要であると思います.生活援助の視点に立って人間性を回復し,社会復帰を目指すリハビリテーションの必要性を痛感いたします.
寝たきりや全介助の状態で入院してくる患者に,私ども看護婦はどう援助すればよいのでしょうか?患者にも家族にも自立への意欲がないのに,いかなるアプローチをすればよいのでしょうか?老人リハビリに取り組む上での一番の問題点でした.
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