特集 患者の求める退院指導のあり方
扉
pp.986
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921179
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社会の高齢化に伴う各種慢性疾患の増加は,疾病構造を著しく変えた.入院患者は,完治して退院するとは限らず,むしろ疾患と共存しながら家庭や社会への復帰を目指すことが多くなり,その結果として,退院後に患者が社会復帰や自立をスムーズに行なえるよう,医療者側からの的確な退院指導が要請されている.
退院指導は,医療者から患者へ‘与える’という面と,患者の医療者への要求に対し‘答える’という面を併せ持っており,医療者の独り善がりのものであってはならない.今回はそのことを踏まえて,事例や調査報告などを基に問題点を整理,患者にとって必要な退院指導とはどんなものかを考えてみた.
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