南の島での保健医療 インドネシアで保健婦として働いて・6
Kader(地域保健開発推進員)
塚本 香代美
1
1日本キリスト教海外医療協力会
pp.709
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921119
- 有料閲覧
- 文献概要
Kader(カーダルと呼びます)とは,一般には何か少し特別な事ができ,それによって他人に奉仕する人のことを言うようですが,地域保健開発の分野では‘推進員’のことを指しています.日本にも生活改良普及員という職種がありますが,それと似ています.原則として無報酬です.
Kaderは村人によって選出されます.人口l000から2000人の村が,5つから8つの班に分かれているので,各班から2,3人を選びます.選出の基準は示されており,選出の方法は村に任されていますが,往々にして村長の指名であったり,自選であったりして困ることがあります.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.