特集 申し送り・再考—看護ケアの充実のために
St. Jude Hospitalでの申し送り改善の工夫—看護ケアの継続性の維持のために
小林 明子
1
1St. Jude Hospital and Rehabilitation Center
pp.648-651
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921106
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昨年(1984年)の春ころ,私の勤務しているSt. Jude Hospitalの内科病棟で,看護スタッフのカンファレンスの折,申し送り方法の改善について討議したことがあった.各種の名案,珍案が提出されたが,最終的にはテープを利用して申し送りをしてみようとの結論に達し,ある病棟がテストケースとして選ばれ,早速実施された.
それまでは,walking report(回診による申し送り)や,チャージナースがまとめて次の勤務者全員に申し送りする方法が一般的であった.例えばICUやCCUなどの特別ユニットを除く一般病棟(内科,外科,整形外科,小児科など)ではwalkingreportが,心臓モニター病棟(cardiac telemetry),産科病棟(mother-baby coupling),癌病棟などではチャージナースによるレポートが行なわれていたのである.
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