訪問看護 私たちの実践レポート・10
老人をめぐる医療活動と訪問看護の実践
当間 麻子
1
,
松岡 妙子
1
1医療法人偕行会名古屋共立病院
pp.1397-1401
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920953
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はじめに
当院は,名古屋市中川区に1979年2月,腎疾患(透析医療を含む),高血圧の予防と治療を専門とする病院として創立された.‘真に患者の立場に立つ医療を目指す’‘総合的な医療を目指す’という医療目標を掲げ,‘チーム医療の確立’に努力しながら医療活動を展開している.また,名古屋市に隣接する海部郡と長野県駒ケ根市に,それぞれ透析のサテライト施設を持つ医療法人の病院である.
中川区は名古屋市の西部に位置し,人口は19万2000人で新興住宅街を中心に出生率が高く,年々人口増加のみられる区である.65歳以上の老齢者は1万6000人で区住民の8.3%を占め,全国平均を下回っている.当院の存在する中島・法華地区は,農村地帯であったがここ10年程の間に住宅化が進み,新しい住民と古くからの地主・農家が併存している地域である.
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