特集 褥創のケア—戻るべき看護の原点
資料/褥創実態調査—全日本民医連加盟病院・診療所を対象とした調査
大田 登美子
1
,
雨宮 清子
1
,
三橋 淳子
2
,
藤原 美奈子
3
,
新垣 輝子
4
1小豆沢病院
2大田病院
3代々木病院
4王子生協病院
pp.1267-1272
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920926
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はじめに
我々看護婦にとって褥創の看護は,日常看護の中では大きな比重を占めている.昔から褥創をつくることは‘看護婦の恥’と言われ,褥創の実態(予防・ケアの状態)をみれば,その病院の看護のレベルが分かるとも言われてきた.すなわち,褥創の看護のあり方が,その病院の看護のバロメーターとなると言っても過言ではない.
しかし,現実には,褥創を形成する患者は後をたたない.褥創患者のケアは,一番身近でありながら,なかなか解決のできない看護課題でもある.ケアが行き届いたとしても,その患者の持つ条件により,悪化の道をたどる場合もある.私たちは日ごろ,褥創をつくることは恥だと感じながらも,悪戦苦闘しているのが現実である.
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