ベッドサイドの看護
術後頸椎腫瘍患者の褥創予防
牛尾 千歳
1
,
宮原 美枝子
1
,
新垣 悦子
1
,
荒木 照子
1
1厚生中央病院整形外科病棟
pp.180-185
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916885
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脊髄腫瘍患者の術後の看護はたいへんむずかしく,褥創の予防,排便排尿の管理,機能訓練,精神的な助力など問題点が多い.その中でも褥創の予防については,毎回私たち看護者はどのようにしてこれを防ぐか頭を悩ましている.脊髄の手術は他の部分の手術と異なり,術前にすでに麻痺があり,ときとしては術後にかえって麻痺が強くなることもあり,また運動や知覚障害のほかに自律神経にも障害があり,加えて同一体位をとるために圧迫,栄養障害を起こしやすく,褥創の発生頻度が著しく多い.このようなことから私たちは,褥創予防管理に重点をおいた看護を試みたので,それを紹介したい.
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