老人ホームの訓練室から 極楽寺山通信・2
ベッドの高さの個別化に取り組んで
三好 春樹
1
1特別養護老人ホーム“清鈴園”
pp.693-696
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920802
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‘PTの仕事とは’と問われて
‘どんな仕事をしているのですか’と,よく尋ねられる.私がPTであり,特別養護老人ホームに勤めていると知っていての質問である.‘○○病院のPTです,と聞けば,白いユニホームを着て訓練室で患者さんを相手にしている姿を思い浮かべることができるのだろうが,“特養のPT”となると,そのイメージがなかなかつかめないらしい.
実は,そう尋ねられた私のほうも,その説明がなかなか難しい.実際に何をしているのかについて説明すれば次のようになる.まず,仕事の半分は園のプログラムや行事への離床・帰床の介助に費やされている.週2回の全員離床のプログラムはもちろん,ドライブや一泊旅行への付き添い,広島カープの応援のため,老人と市民球場まで出かけることもある.残りの半分がいわばPTとしての仕事で,訓練室で過ごすことになる.
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