プラクティカル・メモ
高さと角度を自由に調節できるサンディングボードの試作
袴田 和宏
1
,
目時 弘文
1
,
金沢 武道
1
,
小野寺 庚午
1
,
前田 守
2
1黎明郷リハビリテーション病院
2弘前大学医療技術短期大学部
pp.678-680
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102447
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はじめに
脳卒中の多くは,片麻痺を伴うことが多い.この中枢神経障害後遺症の改善のために種々の作業療法が開発されてきた.上肢の機能的作業療法のひとつとして,共同運動の誘発,分離運動の誘発,筋力,協調性およびROMなどの改善のために,サンディングボードが使用されてきた1~5).
しかし,従来のサンディングボードは,椅子坐位の場合には好都合であるが,車椅子および立位での使用には不都合であった.
われわれは,サンディングボードのこのような不都合をなくし,車椅子でも,立位でも,患者の各種の肢位で作業が可能となるような,サンディングボードの作業面の高さと,運動の回旋性,さらに対角性に必要な作業面の角度を自由に変えることができ,また多くの作業種目に広く活用できるサンディングボードを考案,製作したので報告する.
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