PROFILE
本田タツ子—詩吟、民謡、三味線と趣味は私の体に蓄えた貯金です
吉
pp.465
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920757
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趣味を看護に生かす
小学校に入学する時に,病弱だった父親が亡くなったが,幼な心に父親のような体の弱い人のために役立つ人間になりたいという思いが芽生えていた.それに弟たちが3人もいて,母親を助けるためにも早く仕事に就かなければならず,看護婦の道を選んだ.
もちろん家庭の事情だけでなく,近所に国立熊本病院に勤めている看護婦がいて,あんな人になりたいと,ひそかにあこがれていたからでもあった.敗戦後10年もたっていなかったためか,看護学校の仲間たちも大半が片親しかいなかった.
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