プロフィル
〈竹谷玲子〉日赤家庭看護法教師として地域へ出る—「老人を看る老人が看護疲れをしない方法を見つけたい」
吉
pp.345
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919821
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島根県は若い人の県外流出が多く、老人人口が増え続けており、次第に病気がちの老人も多くなった。そのような老人を全部病院に入院させるわけにもいかず、地域で、家庭で看る必要が生じてきた。しかし家庭で看るにも、その看護法を教える教師がいないということで、県の赤十字支部から松江赤十字病院に教師派遣の依頼があった。
「私も病院の中の看護よりも、家庭の中での看護の方が難しい場合があるのを知っていたし、興味もあったりで」看護部長からの話に応える形で赤十字の三大講習の一つである家庭看護法の講習を受けて教師の資格をとった。「病院の中で実際看護をしていますから、技術内容は難しくないのですが、難しいのは、素人の人に家庭の中にあるものを使っていかに看護するかの教え方でした」月に一回は地域からの要請があり、勤務の都合がつけばいつでも出かけるようにしている。
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