グラフ
ボケ老人が踊りだした!—心のリハビリテーションをめざす〈悠生園〉の音楽療法
田中 多聞
,
岩下 守
,
本誌
pp.456-463
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918945
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老人たち,それも健康で自立した老人ではなく,ADL(日常生活動作)にも介護の手を要するような‘寝たきり老人’や‘ボケ老人’に,音楽を演奏させたり聞かせたりすることによって,心と体の両面から失われた人間性の回復を図る—というユニークな試みがある.音楽による老人のメンタル・リハビリテーションとして,近年大きな注目を集めている《音楽療法》がそれである.
世界的にも類のないこの試みに日本で最初に取り組み画期的な成果をあげつつあるのが,老人ケアの専門家として知られる田中多聞医師である.
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