透析療法と看護・12
透析センター(室)の管理・運営
渡辺 孝太郎
1
1筑波学園病院腎臓器科
pp.1317-1320
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918842
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我が国の透析実施中の患者は年々急激な増加の一途をたどり,昭和53年6月30日現在で2万5250名(千葉大学・小高氏の調査)に達しており(表1),数年後には4万-5万名になるであろうと推測されています.人工腎臓も1万1671台と急速に増えていますが,量的な拡充のみならず,透析の適応疾患が多くなっている現在では,それに対処するためのスタッフや人工腎臓の質的な向上が急務となっています.
透析患者の杜会復帰率を高め,健康な人と同様な杜会生活を営むことができるようにするためには,患者本人の自覚と,家族や周囲の人たちの協力が必要なことはいうまでもありませんが,われわれ透析医療に従事するスタッフの研究心も重要であり,よりよいシステム作りが必要となってきます.
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