ひとりぼっちの遊学記—働きながら学んだイギリスの看護・2
癌看護コース
高橋 克子
1
1東京都板橋区志村保健所
pp.210-212
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
講義が始まるとたちまち自信喪失情無用の病棟実習レポートに泣かされました
癌看護コースがスタートし,2週間の講義が始まりました.国際色豊かなクラスです.南アフリカ人1名,オーストラリア人2名,オランダ人1名,中国系マレーシア人2名,そして日本人1名,全員35名でした.その中に,やや女性的なスタイリストの男性1名を加えて,お互いに初顔で,クラスはなんとなく物静かでした.
はじめに,給料係が我々の給料の件について説明に来ました.続いて,消火係のおじさんの説明がありました.ロンドンの本館は100年ほど前の古い建て物に増築を重ねてきたため,狭くて曲りくねった廊下で,一度病棟を出ると帰る方法が分からなくなるほど込み入った病院ですから危険なのです.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.