らいの世界に生きる
対談/同じらいを病んだ者として友を看取って
藤井 善
1
,
双見 美智子
2
1愛生園真宗同朋会
2愛生誌
pp.950-957
発行日 1978年9月1日
Published Date 1978/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918490
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人間これほど見事に終われるか
編集部 藤井さんが,癌で亡くなられた同じらいを病む患者さんを看取った手記をお書きになりましたね(本誌前出論文).普通,患者が患者を看るということはあまり聞きません.これはらいの特殊な場合かもしれませんが,患者さんの心にどれだけ入り得たか,とても興味があります.そういう面で,亡くなられた患者さんの手記を中心として,藤井さんが看病記を著したのをお聞きし,ぜひいろいろとうかがいたいと思いました.
そこで同じ愛生園で“愛生”誌の編集長の双見さんに手記を読んでいただき,感じたことや患者さんを看取った藤井さんの内面的なもの,らい特有の問題,病む者の世界の一面を,お2人の話の中から少しでも明らかにできればと思っています.
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