ベッドサイドの看護
肝癌末期患児を通して死への看護を考える—患児とその家族へのアプローチ
西山 美智恵
1
,
西嶋 敬子
2
1山口大学医学部付属病院1内科病棟
2山口大学医学部付属看護学校
pp.512-515
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918393
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はじめに
小児の疾病のすすみ方は,一般に成人より速く危険な状態に陥りやすい.
患者には必ず家族があり,その結びつきは看護を行う上で決して無視できないが,特に小児と母親の結びつきは,小児がまだ自立していないだけに,成人患者の家族に対するそれより一層重要視される.そのために,小児看護の対象は小児と母親が1つの単位であり,母親を無視しては小児看護を語ることはできない.また,小児が成人と精神面において最も異なるところは,理性によって情緒を統御する力が少ないことである.
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