切り取りカード 看護ミニ事典
針麻酔/Polysurgery
山本 亨
1
,
山田 仁一
2
1日本大学医学部
2板橋病院麻酔科
pp.113-114
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918312
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東洋とくに中国に古くから発達した鍼(針)治療を基に,さらに一歩進んでこれを麻酔法として応用したもの.中国で1958年,扁桃腺の摘出に成功し,続く文化大革命の広範な大衆運動の中で,目覚ましい発展を遂げ,単に実際面ばかりでなく,他方面からの理論的研究も活発に行われなから,今日に至っている.
日本でもその頃(1960年),全く独自の針麻酔による人工妊娠中絶が発表されており,1969年には中垂切除に用いて成功している.現在では中国の文献によれば,中国全土ですでに百数十種類の手術,60数万症例の経験を重ねているというが,その手術内容は脳外科開頭や,開胸による心臓・肺の手術にまでわたっているという.
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