中国の旅・2
針刺麻酔
伊藤 誠
1
1千葉大,建築学
pp.78-79
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206104
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宣武医院
脳外科で有名な北京の宣武医院については,不勉強な筆者でも前から名前だけは知っていた.天安門広場を中心とすれば,市の南西部,宣武区にある.脳神経疾患に重点をおいた病床数500の総合病院で,建てられたのは1958年である.500床中,140床は脳神経外科に,30床は神経内科に当てられている.診療科としては,この2科のほかに一般内科,一般外科,婦人科,小児科,耳鼻咽喉科,漢方医科があり,外来患者はここでも1日2,500から3,000人あまりある.
簡単な挨拶と説明の後すぐ手術部へ導かれる.手術室は8室,水曜以外は毎日手術が行われ,脳腫瘍だけでも年間500例はあるという.身支度を整えて手術部に入ると,3つの部屋で3例の脳手術が同時に並行して行われている.
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