救急医療と看護・8
脳神経救急疾患患者の看護のポイント
青山 喬
1
1川崎医科大学救急医学科
pp.1169-1172
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918262
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昭和26年より,我が国の死因の第1位は脳血管障害である.したがって,救急医療において本疾患に遭遇する機会は非常に多い.一方,交通災害は,大都市では減少する傾向にあるものの,まだまだ救急医療の主流をなしている.そのため頭部外傷に伴って神経症状を示す患者を診る場合も,また少なくない.
今回は,脳血管障害,頭部外傷に共通する症状,すなわち意識障害,けいれん発作,頭蓋内圧亢進症状を取りあげ,プライマリー・ケアの立場から看護のポイントを述べる.また,これらの疾患に対して緊急に行う重要な検査として,腰椎穿刺検査と脳血管撮影があるが,これらの検査施行に伴う介助,ならびに看護の要点にもふれることとする.
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