救急医療と看護・11
消化器系救急疾患患者の看護のポイント
鈴木 幸一郎
1
1川崎医科大学救急医学教室
pp.201-204
発行日 1978年2月1日
Published Date 1978/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918331
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
消化器系救急疾患としては,内科系救急疾患としての急性腹症(もちろん,この中には外科的処置を必要とする疾患も含まれる)と,外科系救急疾患としての腹部外傷に大きく分けることができる.このほかに,意識障害で来院する肝不全,異物・薬物などの誤飲・摂取なども消化器系救急疾患の1つと考えられる.
急性腹症には多数の疾患があり,またその症状も種々(腹痛,嘔吐,嘔血,下血,下痢など)であるが,急性腹症の中心をなす疾患は腹痛をきたす疾患であり,その外科的処置の必要性の可否が,大切なポイントになる.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.