目で見る移動・介助の実技・21
進行性筋ジストロフィー症(ドゥシャンヌ型) 7—立位・しゃがむ動作と介助(stageⅠ-Ⅲ)
野々垣 嘉男
1
1名古屋市立大学病院
pp.1173-1176
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918263
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本症の立位姿勢
健常者の正しい立位姿勢は,最大に生理的であって,生物力学的に効果的な肢位である.Kendallによれば,正しい姿勢は最小のストレスと緊張しか必要としないとされている.
健常者が立位姿勢から前方に倒れかけようとすると,重心線は前方に移動する際,まず尖足で動的バランスをとり,ついで腰椎前轡,膝関節の屈曲,あるいは両者の合併により静的バランスを付与して起立位をとっている.健常者の標準姿勢を図1に示した.
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