死への看護・9
患者の死後の家族の問題
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院精神神経科
pp.931-935
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918217
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はじめに
‘死への看護’において,家族の果たす役割が大切であることは,これまでにも述べてきました.そして,患者の存命中,いわば看護者として家族が直面する種々の問題については,前回に取り上げました.
今回は,急死をした脳腫瘍の患者の家族へのチームのアプローチを通して,患者の死後,家族がもつ種々の問題に焦点を当ててみたいと思います.また,アンケート調査の結果から,患者の死後の家族の気持ち,うつ反応,悲しみ反応についても述べたいと思います.さらに,死後の様々な儀式が家族にどのような意味をもつかにもふれてみます.そして最後に,残された家族に対して私たちがどのような形で配慮をすることができるかを考えてみようと思います.
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