マイ・オピニオン
リハビリテーション・スタッフとして
江元 セツ
1
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
pp.661
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918186
- 有料閲覧
- 文献概要
ミネソタ州のミネアポリスにあるリハビリテーションの機関Sister Kenny Instituteで,研修をするチャンスをもった.
シスター・エリザベス・ケニーは,オーストラリアのナースである.1939年オーストラリアでポリオの流行した際,疼痛を軽減し,筋肉のけいれんを和らげるため,ホットパック療法を取り入れた.この療法の効果があることからオーストラリアの医師のすすめで,1940年にアメリカにやってきた.なかなか賛成してくれる医師がいなかったが,ミネソタ州のメイヨー・クリニックの整形外科医ヘンダーソンに認められ,ミネアポリスなどで実際にホットパック療法が行われた,その業績が医師たちにさらに認められ,病院にシスター・ケニーの病棟が割り当てられた.それがSister Kenny Instituteの始まりである.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.