特集 いま看護記録に問われるもの
看護記録の分析と評価(1)—褥瘡の記録に関する一考察
益子 秀子
1
,
宮崎 和子
2
1千葉大学教育学部
2千葉大学教育学部
pp.1268-1274
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918039
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はじめに
看護記録が看護ケアの体系化・技術化の資料として役立つことは,ケアの質的向上のために必要である.そのためには,看護記録がケアの良否を評価するに十分耐え得る内容を持たねばならないと考え,褥瘡の記録に焦点をしぼって分析・検討し,現状の記録の問題点を明らかにし,その原因を追求し,さらに我々が試みた対策の妥当性を検討してみた.
まず,だれが見ても褥瘡の経過を同じように明確にイメージできる記録であり,褥瘡が治ゆ傾向にあるのか,悪化傾向にあるのかを判断できるものであれば,褥瘡の記録が評価に役立つものとなるという仮説を立て,次の3点から分析した.
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