ベッドサイドの看護
不安感をもつ患者への援助—整形外科病棟での経験から
蓮野 侶子
1
1東京厚生年金病院整形外科病棟
pp.745-751
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916348
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日常行なっている看護行為の中で,不安状態にある患者に接した時,看護婦としてどのように対応していけばよいかと考えさせられることが非常に多い.入院という患者にとっては異常事態に対して,看護婦はそれぞれの受け止め方で対応しているのが実情であろう.
このようなことから,看護婦の援助行為を特に必要としている患者に接して得たものをまとめてみた.このまとめより,看護婦の援助行為がどのようにされなければならないか,不安状態の原因の糸口となるものの受けとめ方,医療におけるチームワークのあり方など,より深めていく努力が必要であることを痛感した.以下,入院時すでに不安状態を呈していた例と,治療中予期せぬことで不安感を訴えた例について,ふりかえってみたい.
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