ベッドサイドの看護
自分の病気が悪性と知った患者に接して
井上 秋子
1
,
箭野 時枝
1
,
森田 恭子
1
,
浜口 千佐子
1
,
山崎 樺子
1
,
渋谷 美智子
1
,
小橋 文子
1
,
谷脇 節子
1
1国立高知病院整形外科病棟
pp.945-948
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917972
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はじめに
すでに限られた命と知り,病状の進行に伴う疼痛や麻痺への恐怖を背負い,重苦しい闘いを重ねている臨死患者に対して,その意に沿う援助とはいったどのようなものなのだろうか──‘死とは死にゆく過程が終わる一瞬間にすぎない’(モンテーニュ)という言葉は,我々看護するものに大きな課題を与えているように思う.私たちのする1つ1つのケアが,どのように孤独な死にコミュニケートすることができるのかを,私たちが体験した事例を通して考えてみたい.
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