特別寄稿
アメリカ留学に得た乳がんの看護Ⅲ
西森 聰子
1
,
南 裕子
2
1東京女子医大看護短大
2高知女子大家政学部衛生看護学科
pp.82-86
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917769
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乳がんの再発・転移における治療およびその看護
乳がんは性ホルモン,エストロゲンに関与しているので,月経停止以前と以後の女性とでは再発や転移に対する治療方針をたてる場合,区別して考えられる。Krak-offは下記のような治療方針をたてている。
月経停止以前および停止後1年以内の女性は,1)卵巣摘除術が主な処置であり,30〜40%の女性に効果がある。放射線による去勢はその効果が劣る。しかし転移や再発が小さく限局した場合は放射線療法が効果があり,非常に拡散している場合はアンドロジェン投与が試みられる。
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