グラフ
神と有明海にみまもられて—みさかえの園(長崎県)
岡本 晃一
pp.68-72
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917731
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国鉄長崎本線,小長井駅から約7キロ。緑豊かな丘陵地帯が開け,そこに社会福祉法人・聖家族会『みさかえの園』がある。総敷地8万m2余,建物延面積8,600m2余,かつて大村の旧藩主より篤志を受けたという広大な土地に,精薄児施設,重症身障児施設,女子精薄者厚生施設を営む。もともとは原爆,戦災孤児を収容して養育する目的で,長崎の騎士修道院院長のポーランド人司祭アントニオ・ミロハナ神父によって創設されたという。今は200人に近い小長井地区カトリック女子修道会を中心とする職員たちの手によって心身にハンディキャップを負う子どもらの拠るべとなっている。園内は,そこここに宗教的な敬けんな香りにつつまれ,また,遠く有明の美しい海を眺める自然色豊かな環境の中で,子どもたちは,限られた生を懸命に尽くLている。
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