特集 変貌する農村の社会医学的研究—第6回社会医学研究会・主題報告と総括討議
主題報告Ⅲ
追加報告
2.農民の健康管理について—長崎県の場合
福田 千代太
1
,
野中 芳雄
1
,
小田 浩爾
1
,
坂田 新一郎
1
,
添川 忠芳
1
1長崎県衛生部
pp.656-657
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203148
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1.本問題をとりあげた動機
農村は今日激しく変動しているといわれる。労働の激しい割に所得の少い農業から,若年層のみならず,基幹労働力までが都市に流出し,農村婦人を農業の主人公たらしめ,従来の悪条件にさらに加えて荷積されてきているのが農村婦人の姿である。健康レベルの問題でみた場合,生命表,粗死亡率,乳児死亡率,農夫症,栄養などは他の職種に比して悪く,この点でも衛生行政の重点対策として手をうつ必要がある。ここに組織的な健康管理がゼロに近かった農民に対して,われわれは,企業体や学校が行なっているような組織的継続的な健康管理を実施したいと考えている。
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