セミナールーム・法医学
血液型と親子鑑定(その2)
江下 博彦
pp.60-61
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917596
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普通一般に言われている血液型とはご存知のABO式でありますが,これは1901年,Karl Landsteinerによって発見され,その後この血液型が遺伝の法則に従って遺伝し,しかも一生涯不変であることも明らかになりました。
すなわち「人血液型は2個の遺伝因子の結合によってできており,これは遺伝に際しては必ず分離する」という法則が確立したのです。普通私どもがA型,B型などとよんでいるのは—つの符号的なよび方でして,これを表現型と申しています。これを遺伝因子型に展開しますととなります。そこで今A型の人とB型の人から生まれる子どもを考えてみますと,さきにのべた法則に従って展開すると第1表のようになります。
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