視・聴・画
〈戦闘的映画〉の指標/大手に挑戦〈アングラ・レコード連合〉/「話題」のゴヤ大展覧会
松田 政男
1
,
青木 彪
2
1美術手帖
2映画批評
pp.128-129
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917575
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〈戦闘的映画〉とは何か?ジャン=リュック・ゴダールは全世界の既成映画を帝国主義映画と修正主義映画に2大別する.つまりハリウッド(米国)とモスフィルム(ソ連)という二つの焦点に,結局は収斂されてしまうことになる楕円形の映画空間を解体し止揚するものとして,ゴダールは<戦闘的映画>の概念を提出する.ゴダール自身に聞こう.
「帝国主義映画が映される時,スクリーンは支配者の声を観客に売りつける.その声は観客にコビを売りつつ服従を強いる.
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