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精いっぱい働いた時代
十二 ミヨシ
1
1東京逓信病院
pp.113
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917537
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昭和16年卒業以来,一昨年9月東京逓信病院にまいりますまで,そのほとんどを日赤中央病院ですごしました。とかく視野の狭くなりがちな看護婦が,大局的立場でものを見,考え,また自分を知ることを学んだ20代から40代なかば過ぎまでのもっとも体力的に働けるときを,仕事に真剣に打ち込み,私生活でも悔いのない楽しい毎日でした。
苦しかった食糧難の時代,ちょうど手術室勤務で,1日20を越す手術を午前・午後に分け,汗みどろの奮闘の連続でした。勤務者は婦長を入れて8人,だれもがつきとばされそうな勢いで立ち働き,帰りは夜の10時半ごろになることがたびたびで,よくからだがもったものと,今さらながら若さを尊く思います。
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